「……やった」 勝ったんだ、あたしたち……。 信じられない。 「……決勝に、行けるんだ……」 中嶋くんが、決勝で待っていると言っていた。 佐伯くんは、その約束を果たすときが来たんだ……。 あまりの嬉しさと、喜びで、涙が止まらなくなった。 夢へ夢へと、一歩ずつ近づいていると思うと、ココロが震えて。 ーーーカラダ中が熱くなるような、そんな感覚に襲われた。 ココロとカラダのコントロールが、聞かなくなりそうだった。