「すごい……」 とにかく、見違えるかのような、しなやかで滑らかで、艶やかな動き。 ーーーふたりのそして絶妙な、パス回し。 あのふたり、いつの間にココまでできるようになったんだろう………。 あたしたちの知らない佐伯くんが、目の前にいる。 「……佐伯くんじゃないみたい」 あの目は本気だってわかっている。 だけど、あそこまでできているのは、努力の結果だってコトを、物語っている。 ーーーココロとカラダが、震えた。