「……やるじゃん、佐伯」 「えっ??……あっ、えっと……」 そういえば、あたし、このひとの名前知らない……。 「オレは中嶋裕太。よろしくね??彼女ちゃん」 「あたしは、古沢椎奈です。バスケ部のマネージャーやってます」 「ふーん………椎奈ちゃん??カワイイ名前だね。じゃあ佐伯に、決勝で待ってるって伝えといて。椎奈ちゃん」 中嶋くんはそう言うと、にこやかに笑ってその場から立ち去っていった。