佐伯くんと上原くんが中心になって、パスをつないでいく。 そのプレーは、ほんとにふたりが今まで練習してきた成果だと思った。 「……佐伯くん、がんばって」 佐伯くんは練習の成果が出てきていて、放ったシュートは、ゴールに入るようになっていた。 ……すごい、ゴールが正確に入るようになってる。 佐伯くんは今日のために、必死でゴールに入れる練習を、とにかくしていた。 それは、彼に勝ちたいという想いが生んだものだった。