「それでは午後の部最後の、第三試合を始めますーーーー」




アナウンスが流れて、あたしたちの出番がついに来た。




「おまえら、行くぞ〜!!」


「「「「おおっ……!!」」」」




試合の前に円陣を組み、気合を入れる。
準備したり、着替えていた時に、佐伯くんは彼となにか話をしていた。



なにを話していたか分からないけど、佐伯くんの肩をたたく彼の姿が見えた。
……佐伯くんは、真剣な眼差しでコートを見つめていた。




「……しい、水もらえるか??」