「……大丈夫だ。心配すんな」 佐伯くんが頭を撫でてくれる。 あたしはそんな佐伯くんの姿を見て、少しだけ不安が溶けた。 そして試合終了の合図が鳴り、午前中の試合が終わった。 試合が終わったあと、あたしたちに気づいて、あたしたちの方に向かって歩いてきた。 「よぉ佐伯。午後のおまえの試合、見させてもらうぜ??」 「……好きにしろ」 佐伯くんはそう言い残して、彼の前から立ち去った。 「……期待してるぜ、佐伯」