「……ひとりだけ、すごい強いね。格が違うよ」 「……アイツは将来、バスケのプロになるのが夢だって言ってた」 「……えっ??」 「……その夢を叶えるために、必死なんだよ。オレと同じで、叶えたい夢があるから」 佐伯くんはプレーをする姿を見ながら、真剣な眼差しでそう言った。 同じ学校で、同じチームで、親友としてプレーしていた同級生が……。 ーーー今まさに、まだライバル゙として、同じ大会に出場している。 同じ夢を持つ者同士、また戦おうとしている。