「……あっ……そう、だよね……」 みんな真剣に、真剣にバスケをしている。 佐伯くんと同じ思いの人なんて、たくさんいるもん。 「……心配すんな。必ず勝つ。おまえのために。だから、心配すんな」 「……うん。応援してる」 佐伯くんはあたしの頭を撫でながら、優しく微笑んでくれる。 あたしはその笑顔を見て、不安が少しだけ和らいだ気がした。 「……しい」 「えっ??」 「……見てろよ。必ず、勝つから」 「うんっ」