そしてそれから、あっという間に県大会の日がやってきた。 あたしたちは会場に着くと、エントリーシートを記入し、決められた場所へ荷物を置いた。 さすが県大会というだけあって、県から集まった強豪校ばかり出場していた。 あたしたちの不安は高鳴るばかりで、ドキドキと緊張が止まらなかった。 そしてその場所から離れたトコロに、佐伯くんの同級生がいた。 あたしたちはその人と、目が合った。 「……ついに来たな」 「そうだね。がんばろうね」