佐伯くんはあたしの様子を見ながら、心配そうに声をかけてくれながら。 ………やさしく、やさしく、温かく抱いてくれた。 「………っ、佐伯くん………だいすき………」 「………オレもだよ、しい」 「んっ………」 その日は、ふたりでたくさんキスをした。 激しい痛みに耐えながらも、佐伯くんはこんなにたくさんキスをしてくれた。 ……何度も゙好ぎだって言ってくれた。 あたしをこんなに、幸せなキモチにさせてくれた。 ーーー好きな人と結ばれるって、こんなに幸せなんだと、改めて感じた夜だった。