「よし、ここでいいか??」 「うん。ありがとう!!」 「……なぁ、椎奈」 「えっ??」 「………心配させて、ごめんな」 佐伯くんは部室のイスにすわり、そう言ってあたしの方に振り返った。 「……ど、どうしたの??突然……??」 「……おまえアレからずっと、元気がないから」 「えっ……??そ、そうかな??」 「……オレが心配させてるんだろうなって、思ってさ」 佐伯くんはそう言って下を向いた。