「……悪いな。今度の休みは、オレが先に誘ってるんだ」



そう言って佐伯くんは、あたしの肩を抱いた。




「あ、そうなのか??知らなかった。悪いな」


「………えっ、あっ、ううん」




同じバスケ部の上原くん。
佐伯くんとはかなり良いコンビネーションで、良いパスを出し合っている。




「………おい、椎奈」


「えっ、なにっ??」


「………おまえ、もっとオレの彼女だってコト、自覚しろ」


「……へっ??」