ーーーーーーー…… ダンッダンッシュッ!! シュパッ!!シュパッ‼ 佐伯くんが、ボールをゴールに向かって投げ入れる音がする。 それはあたしのだいすきな、バスケをしている姿。 それを見ているだけであたしは、幸せな気持ちになれる。 毎日一緒にいれるって、幸せ。 「……椎奈、オレにパス、出してくれ」 「えっ??」 「……パス、出してくれ」 「分かった!!行くよ‼」 あたしは佐伯くんにパスを出した。 それをしっかり受け取って。