「どうっ??おいしい??」 覗きこんで聞いてくる。 ………いつも思うんだけど、近い。 「………ああ」 一言つぶやき、汗をタオルで拭う。 「ねぇ佐伯くん??」 「………なに??」 「あたしにできるコトあったら、いつでも言ってねっ!!」 そう言ってニコッと笑う。 ………不覚にも、少しだけドキッとした。 「………ああ、サンキュー」 ドキッとしたなんて言えるわけもない。 ごまかすように、汗まみれの身体をタオルで拭いた。