「あっ‼佐伯くーーーん‼‼」



そして今日もアイツがやってくる。
コイツはオレのコト、好きなんだ。
最近はバスケしてる姿が特に好きらしく、毎日のように練習を見に来ている。



どれだけヒマなんだと思うけど、でもそれもまた悪くないと感じている自分がいるのも、また、事実なのがちょっと腹立つ。
………でも、アイツの笑顔は特別だ。
ずっと笑わせてやりたいと、そう思っている。



「はいっ‼飲み物買ってきたよ、佐伯くん‼」
そう言ってコーラを差し出す、アイツの嬉しそうな笑顔は、まるで太陽みたいにキラキラしている。




「………ああ、サンキュー。悪いな」
コーラを受取り一口飲むと、胃の中にまで冷たさが染みた。