「……アンタを、インターハイに連れてってやる」 「……ほんと??」 「……ああ、約束する」 佐伯くんはそう言って、あたしの頭をポンポンと撫でた。 「……うんっ。連れてって、インターハイ。あたし全力で応援するっ」 「……ああ」 あたしと佐伯くんはこれをきっかけに、またちょっとだけ距離が縮まったような気がした。 「佐伯くん、頑張ってね」 「……ああ」 「あと、だいすきだよ」 「……はいはい」 「じゃあ、あたしこっちだから。バイバイ」 あたしは佐伯くんと別れて家へと帰った。