「佐伯くーん!!」 佐伯くんを見つけた。 「……おう」 「待たせてごめんね??」 「いや、べつに大丈夫」 「ありがとっ!!」 「……べつに」 「じゃあ、帰ろうか」 「……そうだな」 あたしたちは靴に履き替えて学校を出た。 あー、なんか夢みたい。 どうしよう。 いざって時になると、なにを話せばいいかわからなくなるな……。 佐伯くんも無言で自転車押してるだけだし……。 よしっ、頑張れわたしっ!! とりあえず話しかけてみようっ!!