「…大丈夫……。お嬢様は手首をきっただけで死ぬことはない。きっと助かるわ。絶対に。」

「…そうですよね…。」

「さぁ皆、元気を出して?お嬢様も皆様のこの姿をみてガッカリするわよ?」

「そうよ。」

いきなり優里ちゃんが話し出した。

「きっと彩ちゃんはこの姿を見たらガッカリする。もう、泣かないで。」

「そうだよね…。」

「…そういえばね、お嬢様が四葉のクローバーが欲しいって言ってたの。私も探そうと思ったんだけど見つからなくて。他のメイドにも言ったのだけど、仕事で手が離せないみたいでね。お嬢様の意識が戻るまでに皆、探してくれる?」

「もちろん!!!」

愛と樹里が同時に言った。

「あたしも、行きます。」

優里ちゃんも。

「俺も。」

「あたしも…。」

そしてあたしも行くことにした。