お姉様は私から体を離して肩を押した。
バランスを崩した私を支えたのは葵だった。
「真理亜の謝罪のためにユリに注目させてやったんだ。もう返せ。」
「あら、嫉妬深い男は嫌われるわよ?ユリ、嫌になったらいつでも私に言って?理央にお願いするから。」
「り、理央兄………!痛いところついてきやがった!」
真理亜の意地悪そうな微笑みの前に葵は屈していた。
その様子をみた夏菜は………
「さあみなさん、ユリには手を出せないことがお分かりでしょう?と、く、に、男子の皆さん?」
満面の笑みでギャラリーに喋っていた。
なんで膝から落ちているの?
「ユリ、なんであいつらの方見てるんだよ?」
ジリジリと近寄ってくる葵から逃げていたら、背中が当たった感触が………
教室のロフトに上がってしまっていて逃げ道はなかった。
パンっと私の顔の横に手をついた。
「これでやっと堂々と付き合えるな?」
顎を葵の方に向かせられて顔が近づいてきた。
「ここ教室だって!」
「見せつけてやろうじゃないか。」
熱っぽい瞳に囚われたまま葵にキスされた。
下から聞こえる悲鳴は不思議と聞こえなくなってしまった。
長い口付けを終えて、私は葵にもたれかかった。
「見せつけてくれたわね?高澤君。」
「ああ、じゃあ皆さんごきげんよう。」
私は葵にお姫様抱っこされて、教室を後にした。
校舎じゅうからの大絶叫は酷かったことは言うまでもない………よね。
バランスを崩した私を支えたのは葵だった。
「真理亜の謝罪のためにユリに注目させてやったんだ。もう返せ。」
「あら、嫉妬深い男は嫌われるわよ?ユリ、嫌になったらいつでも私に言って?理央にお願いするから。」
「り、理央兄………!痛いところついてきやがった!」
真理亜の意地悪そうな微笑みの前に葵は屈していた。
その様子をみた夏菜は………
「さあみなさん、ユリには手を出せないことがお分かりでしょう?と、く、に、男子の皆さん?」
満面の笑みでギャラリーに喋っていた。
なんで膝から落ちているの?
「ユリ、なんであいつらの方見てるんだよ?」
ジリジリと近寄ってくる葵から逃げていたら、背中が当たった感触が………
教室のロフトに上がってしまっていて逃げ道はなかった。
パンっと私の顔の横に手をついた。
「これでやっと堂々と付き合えるな?」
顎を葵の方に向かせられて顔が近づいてきた。
「ここ教室だって!」
「見せつけてやろうじゃないか。」
熱っぽい瞳に囚われたまま葵にキスされた。
下から聞こえる悲鳴は不思議と聞こえなくなってしまった。
長い口付けを終えて、私は葵にもたれかかった。
「見せつけてくれたわね?高澤君。」
「ああ、じゃあ皆さんごきげんよう。」
私は葵にお姫様抱っこされて、教室を後にした。
校舎じゅうからの大絶叫は酷かったことは言うまでもない………よね。