「この1年で起こったことの中から真理亜様に直結することはほとんどないです。」
夏菜はそうはっきりと述べた。
確かにない。
クラスにはほとんど来ないし、来ても車椅子。
秋のお客様が多くいらっしゃるイベントには来ていて、圧力をかけていたように思ったけど。
ん?ちょっと待って。
「お母様。思い出したことがあります。」
「何かしら?」
「真理亜様の執事であるジャックと一緒にいるところをあまり見たことがありません。」
会議室はシーンとなった。
「ユリの言うとおりかも。私もないですわ、沙那様。」
執事を控えさせるのは学園では当たり前。
というか高貴な家の子が多いから護衛の意味もある。
もちろん一般家庭の子も学園側が手配した執事にお世話になる。
Sランクで優秀だと周りから認識されているはずの真理亜が執事と離れているのは考えられない。
「真理亜様にお仕えしていたときは、ジャックを第2執事にして私を連れて行きました。
確かに私がお仕えしていないときは1人で行動なさいますね………。」
広大さんがここでようやく口を挟んだ。
「実はですね…………」
そうして会議は終わった。
今度は無意味に通うんじゃない。
………目的を持って正々堂々と戦うために行かなくちゃ………
夏菜はそうはっきりと述べた。
確かにない。
クラスにはほとんど来ないし、来ても車椅子。
秋のお客様が多くいらっしゃるイベントには来ていて、圧力をかけていたように思ったけど。
ん?ちょっと待って。
「お母様。思い出したことがあります。」
「何かしら?」
「真理亜様の執事であるジャックと一緒にいるところをあまり見たことがありません。」
会議室はシーンとなった。
「ユリの言うとおりかも。私もないですわ、沙那様。」
執事を控えさせるのは学園では当たり前。
というか高貴な家の子が多いから護衛の意味もある。
もちろん一般家庭の子も学園側が手配した執事にお世話になる。
Sランクで優秀だと周りから認識されているはずの真理亜が執事と離れているのは考えられない。
「真理亜様にお仕えしていたときは、ジャックを第2執事にして私を連れて行きました。
確かに私がお仕えしていないときは1人で行動なさいますね………。」
広大さんがここでようやく口を挟んだ。
「実はですね…………」
そうして会議は終わった。
今度は無意味に通うんじゃない。
………目的を持って正々堂々と戦うために行かなくちゃ………

