「メールの返事待ちが、こんなにももどかしくさせるものだとは……切ないものだね」

アハハッと笑ってコタツ布団に紛れ込んでしまった携帯を探す私の顔は、きっと泣きそうな表情をしているかも。



全然すっきりしないよ



「あった!」



二つ折り携帯を掴み、私は一瞬目を疑った。


ピカピカと光を放つそれは、メールの受信通知の光だった。



少し震える指先で携帯を開き、一通の受信メールを確認する。



そのメールの差出人は名前ではなくアドレス表示で、それを見た私は、また笑った。

その顔はきっと幸せそうだと思う。





もう削除はしない。