ひんやりと感じた部屋の空気をおもいっきり吸い込み、そのまま目を閉じてみる。


暗闇の中なら、何も考えずに済むと思ったから。


私は何かから逃げるかのように……いや、何かにすがりたいのかもしれない。



傷んで苦しい胸を埋め尽くして癒してくれる何かに―――――





友達は簡単に捨てられる



捨てられた?



わからない

わからないよ!



あと1日待てば、何か変わっていた……のかもしれない…?



「今さらもう遅い」


友達のアドレスを覚えていない。

共通の友達のアドレスも、一緒に削除してしまった。


目をぎゅと瞑ったまま、私はいつの間にか眠ってしまう。



自分の選択が正しかったのか解らないまま……



私も知らない間に誰かに削除されているのかもしれない。