「良かった」 シュークリームを食べ終える頃、ポツリ一馬が呟く。 「何が?」 「んー?明優が元気になったから?」 何故か疑問系で返されたけど、一馬の気持ちは素直に嬉しかった。 私が暗かったらしく、こんな風に元気づけようとしてくれた。 「辛いことがあったら、ちゃんと言えよ?じゃないと、わかんねぇから」 「一馬は優しいね」 「だろ?」 自信満々で、優しい一馬にこの日は、だいぶ救われた。 すこし、日もくれたところで帰ろうということになった。