身代わり恋愛


「お前、何考えてんだよ!!」


割れるような怒鳴り声に、私は肩をすくめた。


「何で、こんなことすんだよ!ふざけんな!」


怒ってる…。


久しぶりに見た。


聖也が怒ってるの。


「お前ってやつは…。あー、本当ありえねー…」


冷たい目で、私を睨む瞳。


軽蔑するような視線。


この顔……。


聖也が本当に呆れてる時の顔だ。