鈍感ガールと偽王子



今はまだ、里奈にひどい言葉をぶつけてしまいそうで。



これ以上里奈を傷付けないために、



……これ以上、醜い自分を晒してしまわないために、




あたしは里奈と向き合うことを、放棄した。


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────…。




「そりゃ美結が悪いな」



話を終えた瞬間、容赦ない言葉があたしの心をザックリと突き刺した。



……わかってる、わかってるけどさぁ!!



もうちょっとこう、言葉を選んで欲しかったな!!




「わかってるってば…」



「でも、お前が謝ればきっとその友達は許してくれんだろ?」



「……たぶん」



あれから、里奈からはメールも電話も履歴がいっぱいになるほど届いていて。



だけど里奈にちゃんと謝れるのかまだ自信がなくて、そのどちらも無視してる状態。



メールは開いてすら無いけど、きっと温かい言葉で溢れてる。



……里奈はそういう優しい子だってあたしがいちばん分かってるんだ。