鈍感ガールと偽王子


「ごめん。でもここまで来て止めるとか無理」


そう言って、俺はそのまま続行、しようとしたその時。



ボーン、ボーン…



「……」


「……あは。あけましておめでとう、颯多くん」





除夜の鐘が、つけっぱなしになっていたテレビから流れてきた。




厳か過ぎて、思わず美結の上から退き、姿勢を正していた。


美結も、ゆっくり起きあがる。



「……うわー。ごめん美結…」



「ううん!あたしこそごめんね。慣れてなくて、まだ、ダメとか言って…」



「美結は悪くねぇだろ」



明らかに、理性失ってた俺のほうが悪いから!!



「……颯多くん」


「ん?」



ぐい、っと頬を両手で包まれて、引き寄せられた。