鈍感ガールと偽王子


美結は驚いたようで身を捩って俺から逃れようとしたが、構わず白い首筋に噛みつくようにキスを落とした。


「ひゃっ!ちょっと、…ん!!」


そのままの勢いで唇を塞ぐと、しばらくは力が入っていたように固くなっていた美結だったが、やがてすっと力が抜けた。



「…美結」


「……颯多くんの、嘘吐き…」



何もしないって言ったじゃん、と涙目で見上げられ、どうしようもないと思った。


そんなんで拒絶してるつもりなのか、こいつ。


煽ってるとしか思えない。




「ごめん。……なぁ」


「だめだよ?」


「え」


「キス以上は、まだ無理だもん…」


「ここまで煽っといて!?」


「あお…っ!?そんなことしてないよ!?」



無意識だよな!


知ってたけど!!