鈍感ガールと偽王子


「え…っと、颯多、くん…?」


「ごめん」



「ごめんて、何が…?」



戸惑ったように俺を見る、少し怯えるような瞳。


謝るくらいなら、止まれよ。



……そう思うけど、もう、なんだか無理みたいだ。



ゆっくり、顔を下ろしていく。


ダボダボなせいで大きく胸元のあいたスウェットからは、綺麗な線の鎖骨が見えていて。


気付いたら、そこに唇が触れていた。



「ちょ…っ!」