鈍感ガールと偽王子



「は…?」



「こんなの初めてだったから!知らない女のひとに嫉妬するのも、泣きたいくらい心が痛いのも、何してても頭から離れないくらい、こんなに…っ、こんなに、誰かを好きになるのも…っ」



なんだか何を言っているのか自分でも分からなくなってきた。



あたしってなんでこんなにカッコ悪いんだろう。



なんで、好きな人にこんなボロボロなとこ見られなきゃなんないの?



「だっ、だからっ、辛いの!まだ、忘れられないの!こんな気持ちのままじゃちゃんと椎葉くんの友達、できないと思って、だから、早く他に好きな人、作れば戻れると、思ったの」



「戻れる…?」



「そうだよ!戻りたいの。ずっと、シカトしといて虫がいいって思うかも知れないけど、あたし、また、椎葉くんの友達に戻りた」


い、そう言おうとした唇は、不意に塞がれた。




……椎葉くんの、唇に。