これ以上の言葉を…書き記すことは、出来なかった。 手が…震えて。 何度も…メッセージを確認して。 代わりに…、不意にこぼれ落ちた涙のしみが、そこに…記された。 私たちを繋いでくれた、大切な存在。 白猫のナナが… 小さな命の灯火を…消した。 あの日、ナナと出会った時と同じように…雨が激しく降っていた、7月19日。 『19日、ナナが死んだ。』 君が送ってきた…ラインには。 それだけが…記されていた。