それが何故今……、 彼に……?! 私は手すりをギュッと掴んで……身を乗り出す。 ついさっきまで…… 何も見えなかったはずだった。 そこにあったのは。 無限に広がる眩しい世界。 ……の…… はずだった。 登坂悠仁。 彼の身に…… 一体何があるというの……?