「まあ別にクラスが変わったわけじゃないし、平気だと思うけど」 「そうかな……クラスが変わる直前だからこそ何かありそうだよ」 いまいちピンと来なくて首を傾げる透に、那央は微笑みながら、 「何かあったら支えてあげて。透なら瑞姫も安心だから」 同い年なのに、完全に透が兄、瑞姫が妹という立場が確立されていて、少し可笑しかった。