誰もいなくなった屋上から、下を見下ろす。 同級生に先輩に教師、いろいろな人が眼下を通り過ぎては帰路につく。 染めた校則違反の髪が一瞬上を仰いでくしゃりと顔を崩して笑った。 言わずもがな大翔である。 手を振ってきたので返してやると、嬉しそうに更に笑った。 大翔が校門に消えて、それからしばらく透は動かなかった。 身体が慣れてきたのか、寒さもあまり感じない。