夏休みも終わり、
無事に新卒採用での内定も貰えたので、
残りの学生生活を楽しんでいた時だった。

「久しぶり」

一瞬見知らぬ名前で電話が鳴った。
登録されている番号だが、
すぐには思い出せなかった。

「お前忘れとったやろ」

思い出した。
最後の出会い系の拓也だった。
お互い、彼氏彼女の仲にはならなかったが、
暇潰しに数回メールを送った仲だった。
懐かしさもふまえ、たわいな話で盛り上がった所で、
彼が切り出した。

「お前の友達やばい事なってるで」

はぁ!?
友達と言えば、一緒に遊んだ美幸しかいないはず。
私の知らない美幸が、いるはずもなく、
拓也の話が読めなかった。

「美幸がどうかしたん」

「昨日、真二と遊んだんやけど、
 あいつ、美幸の体とか、
 やってる所、携帯ん残して、バラまいとんで。
 あいつ、やった女 百人にするって自慢してたぞ。
 お前ん友達、大丈夫なんけ」

私、何も聞いてない。

第一、あれから真二との付き合いがあるなんて、
メール入ってこなかったし、
美幸はバージンを守ってたんじゃ。。。