「ウチの“大丈夫”が外れたこと、あった?」





「・・・・わーったよ。」






ごめんね、陸。心配しくれてありがとう。



でもね、もう時間がないの。




後悔は、残さない。





「この学校はな、関東トップの雷龍のメンバーがほとんどで、生徒の約半分がそうだ。まぁ、雷龍は正統派だし、特に害はない。でも、関東3の炎神が問題で・・・。幹部は一人もいないが、下っぱのやつらが結構な数いるんだ」







炎神・・・・多分、ウチの記憶が正しければ、すごく汚い手を使って関東3までのぼった奴ら。





強姦。薬。銃刀法違反。




最悪最凶な族。



そして今回雷龍を襲うのも、炎神。





「この2つの族が、校内でも対立しててな・・・。雷龍のメンツは、1~6組までに入ってる。炎神のメンツは7~9組まで。10組は族に入ってない奴ら。」





「幹部は、何組?」




「雷龍幹部は1組。全員揃って同じクラスだ。1組は強ぇ奴らのクラスになってる」