「今年も優秀賞カップ狙うぞ!」
嵐士が妙に気合入ってる
そんなに祭り好きだったっけ??
「ねぇねぇ佳乃ちゃんっ、文化祭一緒にまわろーねー!!」
騒いでるみんなのどさくさに紛れてちゃっかり私の席の近くの床に座り込んでる悠那
今日も丁寧に右サイドを編み込んでる。
「うん、栞も行くでしょ?」
「うん!行く!!」
笑顔で答える栞に私も笑顔を向けた
「おいおい、何やってんだ。俺抜かして話進めてんじゃねぇよ俺いなきゃ始まらねぇだろーが」
「いやむしろ終わっちまうよ龍夜クン」
ノリノリで近づいてきた龍夜にすぐさまツッコミを入れる
「あん?んだと、ドブス。俺がいなきゃ盛り上がらねぇだろーが。だからせっかく俺が休みを返上して文化祭に行ってやるっつってんだ、ありがたく思えよドブス」
「ウワースゴクウレシイナー。アリガトウ」
「てめっ・・・ちょうどいい機会だけりつけるぞテメェぶす!表出ろっ!!」
「おいおいやめてくれよ龍。またメンドクセーことになったらどーすんだ!!」
異変を直ちにキャッチした湊都が止めに入ってくれる
ふー、助かったぜ。
また陸に怒られるところだったよ
「おいおいおい湊都何止めてんだよ、今のは“俺も入れてー”って入ってくるパターンだったろ!」

