朔や俺、組の奴らに何かあったら盾にでも何にでもなるつもりでいるんだ。






朔は今日はいない。いない時にしか佳乃は顔を出さない。




しかし、よく見計らってくるもんだ。




2年間、絶対誰かとかちあったことがねぇ。



俺が『学校くらい顔だせ』って朔に言うの、わかってて来たんだ。




本当に、よくわかってる。




佳乃との“約束”を破るつもりはねぇ。




だけどアイツには、幸せを与えてやりたい。



“素”をどこでも見せられるようにしてやりてぇ。



それにはやっぱり“アイツ等”が必要だ




             seid:蓮  end