それと同時に咲羽は動いてくれた。
ドカッ
殴る音が聞こえる。
瞬時に勘を働かせたのか、一緒に戦ってくれてる他の4人。
さぁ、久々のケンカだ
ってウチも参加したいけど、無理。
栞を守るのが今のウチの一番にやること。
「てめぇっ!!!」
裏切られたことに気づいたのかナイフを持った男がウチらに襲いかかってきた。
チッ
栞を嵐士たちの方に突き飛ばすと瞬時に受身をとった。
間一髪で間に合った。
「ちくしょうっ!」
尚も襲いかかってくる男の顔はもはや普通じゃない。
目が血走ってる。
また、ウチは避けるだけ。
どんなに憎くても、どんなに殴りたくても
コイツは仲間を大切にしてるから。
赤い目が何よりの証拠だ

