ウチの言葉にしかめっ面する男。
あと、ひと押し。
男の耳に顔を近づけて
「それに、その方が雷龍にとって不利な状況だよね」
そう言って、離れた。
ぱちこん✩
ウインクしてやれば、完璧。
「まぁ、そうだなぁ?」
よし。まぁ第一ミッションは完了かな
「・・・咲羽、手を離してくれない?」
「何がしてぇ」
本当に、話が噛み合わないなぁ。
咲羽をキリと睨みつける。
「栞が、狙われることくらい予想は出来たはず。なのに、守れなかった?関東トップがそんなんじゃ、関東は終わりね」
ニヤリ笑ってそういえば不機嫌そうに顔を歪める咲羽。
咲羽にも耳打ちしてウインクしてみた。

