教室に帰れば、今は古典の授業みたいだった。




もちろんのこと授業を聞いてる人なんて誰一人いない。




っていうか、教室にいる人がほとんどいない。クラスの半分が居ない。




そういうウチも授業なんて受ける気もない。




とりあえず自分の席に座った。




後ろの栞の席は空席で、理事長室に居るのかなと、ぼんやり思う。





今日は1度も顔を合わせてない。




それで、いいんだと思う。できれば卒業までその方がいい・・・





と、ぼんやりバカな事を考える。




1人でぼんやりしていると、騒がしかった教室が一気に静まり返った。




「こ、こんちわっす!!!」




誰かがそう言えば後に続いてそれぞれ誰かに挨拶し始めた。




ウチもゆっくりそちらに視線を向ける