ただ、龍にとっては酷な話だろーな
未だに過去に縛られてる俺たちだから、龍だから
でも、咲羽に救われてんのは、皆同じだろーな。
ここに居る奴全員、咲羽に救われてるから、咲羽が決めたことに逆らわない。
「龍ちゃーん、そんな顔してんじゃねぇよ~」
あの女が帰った後の屋上には重い雰囲気が流れていた。
龍の瞳はゆらゆら揺れている。
闇を見てるみたいに、不安定に。
「で~?咲羽、どうすんだ~?」
守るって言ったって本人の了承が無くちゃ守れねぇしなぁ
「あぁ、手は打つ。それより、アイツだろ」
鉄の扉を見つめる咲羽。
その瞳は何が渦巻いているのかは今もよくわからない。
「まぁねぇ~、とことん不思議なお嬢ちゃんだこと~」
情報も少ない上に、こないだと態度がまるっきり違ぇし
俺の“仮面”だって見破った

