最後に会ったときは、まだ歩けるようになったばっかりで
はいはいしてた、渓愛ちゃん。
もうすっかり、一人でちゃんと歩けてる。
「・・・だぁれぇ?」
ウチをみてキョトンとする渓愛ちゃん。
その言葉に、心が痛む。
「渓愛っ・・・!えっ・・・と・・・」
咲紀が気まずそうに、口を開く。
あぁ、馬鹿だ。馬鹿だ。
ウチ、バカだね。
いつまでも甘ったれて、一人では何もできなくて
結局皆を苦しめてしまうんだ。
「はじめまして、渓愛ちゃん」
ウチの言葉に咲紀が目を開く。
渓愛ちゃん。ホントはね“はじめまして”じゃないんだよ
“久しぶり”なんだよ

