「感動の再会中わりぃけど、リビングに入ろうぜ」
少し笑いながら言う陸の言葉に頷く咲紀
「陸も陸よ、なんで教えてくれなかったのよ」
ウチから離れて唇を尖らせる咲紀
「お前の、その喜ぶ顔を佳乃と一緒に見たかったんだよ」
そう、2年前と何も変わらないいたずらっ子のような笑を浮かべる陸
相変わらず、ラブラブでよかったなぁ。
そのまま3人でリビングに入ると
「ままぁ~!!」
「渓愛~」
クリクリした大きな瞳は咲紀にそっくりで、
スッキリした少し高い鼻は陸にそっくりの、女の子が顔を出した。
「っ・・・けい、ら・・・ちゃん・・・・」
咲紀と陸の子供の、渓愛ちゃん。

