咲紀・・・佐々川咲紀、今は生田咲紀。




ウチのおネェちゃんみたいな存在な人で、陸のお嫁さん。





ほんわかしてて、可愛くて、陸にはもったいないくらいのホントに可愛い咲紀。




「行くぞ」




いつの間にか帰り支度を済ませた陸は、既に理事長室を出て鍵を閉めようとしてた。




早いなぁー・・・・





ウチも、カバンを持って理事長室を出る。






「よし、行くぞ、帰るぞー」




妙にハイテンションな陸。



そんなにウチが咲紀に会いにいくのが、嬉しいのか・・・




それとも、早く帰れるから・・・?





「ボサっとしてんな、おいてくぞ」




「待ってくださいよぉ、理事長先生~」





外に出たから、当たり前にスイッチオン。





「うげ、キモ」




なんだこいつ、みたいな顔してる陸。



ウチもやってて思うけど、思うけどね・・・!!!





「陸、蹴り飛ばされたいの?」





陸にだけ聞こえるように小声で脅す。



そんなはっきり言われたら、ムカつきますよ?





「ま、まぁまぁ、怒んなって」