それでも君が好きだよ


そして、授業は無事に終わり、


家に帰る時間となった。



私は体育会のクラスTシャツのデザイン


を考えるべく、紙と睨めっこする。




「あ~ぁっ…番場くん、今日も部活か…。」



一人歩きながらそう呟く。


何を言おうと意味なんて無いんだけど…。




私はそんなことを思いながら今日も番場


くんのおばあちゃんの銭湯にやって来た。



―――ガラッ…



手動のドアを開けて中へ入る。


すると…



「あら…いらっしゃい。音ちゃんね?」



と柔らかい声が聞こえた。