それでも君が好きだよ


「ゆっくりでいいんだ。番場くん。私は貴方の事何にも知らない。だから大切な人が出来るまでは私が番場くんを助ける!!」




確かにこんなの綺麗事かもしれない。


だけどこれが私の本心だからっ!!



「………新井…。」



「はい…?」



「俺…君の事……っ。」



番場くんがその先を言う間もなく、


―――ガラッ…


とドアが開いた。