「昨日の事…気にしてるの…?」 いつも以上に暗い番場くんに声をかけた。 すると、番場くんは私を見て 「君は怖くないのか…? 心が真っ黒だって言われた人間と一緒にいるのが…。」 と…悲しい顔を私に向けて言った。 「そ…そりゃ、怖いよ…。」 何を考えてるのか…怖くて仕方ない。 「知りたいとは思わないのか? 俺の過去を…。真っ黒な心の中を…。」 「本人が知られたくないと思ってるのに 無理矢理聞き出したりなんてしないよ。」 誰にだって知られたくない過去はある。