それでも君が好きだよ

そうして何だかんだで学校は終わり､

私と結愛は一緒に歩いて帰りだした｡



ムスッとして全く笑わない私に

気づいた結愛は私を見て



｢気にすることないよ｡
柏原くん､ほんと酷いよね!!｣



と隣で声をあげる｡



｢……………｡｣



ごめん…結愛｡私､今はそんな

テンションになれない…｡



｢元気だしなよ!!大丈夫だって｡柏原くんだって本当はいい人なんだから!!｣



そんなの知ってる…｡柏原くんが私を

助けてくれたいい人だって事ぐらい…｡



でもだからこそ辛かった…｡