それでも君が好きだよ

そして、柏原くんは椅子から立ち上がって

イライラした顔をみんなに向けて、



「そんな訳ねーだろっ!!こんなブス!!」


と大声をあげた。



「やだー…なにそれ~。」


「柏原くんサイテー。」



皆が一気に声をあげる。



柏原くんは『うっせー!!黙れ!!』と


言って体調が悪いとかで教室から


出ようと皆の道を開けた。




そして、私の隣を通るときに微かに


私に目を合わせて、腕で顔を隠して


廊下を走っていった。