それでも君が好きだよ


―――ピーンポーン…



震える指を抑えて何とか番場くんの家の

インターホンを押すことができた。



『はい…?』



インターホンから番場くんの声が


聞こえた。私は緊張しながらも



「新井です。番場くん、私の話を聞いて!!」



と答えた。すると番場くんが

一瞬戸惑ったような声を出したけれど



『………っ?分かった。家、あがって。』



と言ってくれた。



こうして、私は番場くんの

家にあがらせてもらう事になった。